Mitchell 308のオーバーホールです。本体の組み立てです。
部品名のあとのカッコはパーツナンバーです。LESSと書いてあるのは個別の部品番号が付いていない部品です。
関連ページ ミッチェル308のパーツリスト(パーツ写真あり)
写真撮影のため、オイルやグリスは使わずに組み立てています。実際に組む時は適宜使用してください。
分解・洗浄したMitchell308です。さて、どこから組み立てましょう。
まずはここから。ローターヘッド(82668)にワッシャー(LESS)を乗せて、
ピニオン組(84331)を取り付けます。専用工具が必要です。
内側は六角ナット(82376)です。
カウンターウェイト(81279)をカウンターウェイトネジ(81281)で固定します。
トリップレバー(81296)をトリップレバーブッシュ(86380)とトリップレバーネジ(85377)で固定し、トリップレバーバネ(81294)をはめます。写真では定位置にはめていますが、ベールを付ける時に、トリップレバーがフリーになっていた方が作業しやすいので、バネは外しておいても構いません。
ラインガイド(83381)にラインガイドブッシュ(83382)を通します。ラインガイドはリトリーブの際に回転するようになっています。適宜オイルを注油します。
ベールワイヤー(83419)に通します。向きがあるので注意。細い方がワイヤー側です。
ベールワイヤーレース(83395)も通します。これも向きがあります。
続いてベールアーム(83417)。
最後にベールナット(83384)です。このナットは外れやすいと思うのですが、たまたま使ってる個体が外れやすいだけかもしれません。のりこしはゆるみ止めにロックタイト使ったりしてます。これでベール部分の組み立てはOK。
続いてローターヘッド部分を組み立てます。ベールスプリング(81287)をセットして、
先ほど組み立てたベールユニットをベールネジN1(829889)で留めます。
反対側はベールマウント(82904)とベールネジN2(82900)で固定します。
ベールネジN1とN2はよく似ていますが、同じものではありません。左がN1、右がN2です。
いよいよ本体部分の組み立てです。ハウジング(82803)にアンチリバースドッグバネ(81272)を安置します(笑うとこですよ)。
アンチリバースドッグを取り付けます。バネに引っかけながら、菱形部分と嚙合わせる感じです。この時、アンチリバース機能を<ON>、巻くとカリカリ音がする側にしておくと作業が楽になります。バネは写真の線のように入っています。
アンチリバース機能を<OFF>にして作業を進めます。
スラストワッシャー(81276)を置いて、
ドライブギヤ(84329)をセットします。
先に組み立てたローターヘッドユニットを取り付けます。ピニオンとドライブギアがうまく噛み合うように取り付けます。
外れ止めのボールベアリングネジ(83510)を入れます。ローターヘッドの位置がうまく合ってないと入り切りません。
こんな感じで本体とネジがツライチになるようにします。
オシレーションスライド(81308)を置いて、
メインシャフト(84454)を差し込み、オシレーションスライダーと穴の位置を合わせます。
ロック金具(81307)を差し込みます。このモデルは二つのバーツですが、一つのバーツに突起が2本ついているタイプもあります。
サイドプレートとネジ(81305)を取り付けます。ここまでで本体部分は完成です。
別に組み立てたハンドルを付けます。逆ネジなので注意です。
別に組み立てたスプールを付けます。各部の動きを確認します。
違う角度から。なかなかカッコいいです。
グリスはたっぷり目で。ベアリングやドライブギヤの裏側などは組み立てながらグリスアップする必要があります。
これでまた魚釣りに行けます。
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