バンタム100のカップ側とレベルワインドを組み立てます。ハンドル側の組み立てはこちらのページです。
部品名の後ろにカッコ書きしてある番号は、分解図に記載されている部品番号です。
こちらのページにわかる範囲で対応表を作りました。
ハンドル側に比べて、レベルワインドやカップ側はギアがないのでわかりやすいですが、逆ネジやトルクオーバーで破損しやすいプラスチック素材などがありますので、丁寧に組み立てましょう。
本体枠組み(37)の軸受にベアリング(31)を入れます。
入れたところです。オイルかグリスかどちらを使うかはお好みで。80年代のリールに関する第一人者の竹中さんの記述によれば、オリジナルはグリスシールドベアリングとのことです。
五角形のスプリング、ベアリング抜け止め(32)をはめ込みます。
次はレベルワインダーです。レベルワインド棒(44)にレベルワインド(44)を差し込みます。
レベルワインド棒は左右の違いはありません。左右でネジきりの深さに違いがあるか確認しましたが、どちらも同じのようです。
ザグリの形状がちょっと違うように見える個体もあります。専門的な計測機で調べたわけではありませんが、違うように「見える」程度で実用的には同じだと思います。
レベルワインド軸固定ボルト(36)で仮止めします。このあたりの手順は自己流なので適宜アレンジしてください。
レベルワインドパイプ(40)を差し込みます。この部品は上下左右があります。
このページを読んでいる人でレベルワインダーを知らない人はいないと思いますので、上下を間違えることはないでしょう。
パイプの片方に切り欠きがあります。切り欠きのある方がカップ側です。
レベルワインドパイプ(40)と本体が
クロスギヤー受A(39)をレベルワインドパイプ(40)に差し込みます。
このパーツはハンドル側です。凸部の左右で長さが違います。
短い方をパイプの中に入れ、長い方が外に出るようにします。
レベルワインドパイプ(40)の反対側にクロスギヤー受A(45)を差し込みます。
クロスギヤー組(38)をハンドル側から差し込みます。
カップ側からクロスギヤー固定ボルト(46)で固定します。
このネジは逆ネジです。本体にもUNSCREWと書いてあります。反時計回りに回すと締まります。
締める時は逆に回しても締まらないだけなので破損の危険はあまりありませんね。
こんな感じで組みあがっていればOKです。
クロスギヤーピン(42)を差し込みます。この時、U字型になった先端の平らな面がリール側面と平行になるように差し込みます。
向きが違っていたり、クロスギヤー組(38)とうまく嚙み合っていないときは、写真のようにレベルワインド(44)からはみ出してしまいます。
この場合、向きを確認して差し込み直すか、クロスギヤー組(38)の歯車を手で回して、噛み合うようにします。
うまくはまると、写真のように内側に引っ込んだ状態になります。
ワッシャー(部品番号ナシ)2枚を乗せます。
この時、クロスギヤーを手で回してレベルワインドが端に来るようにしておきます。
なお、リールを正立させるとワッシャーが落ちてしまうので、逆さまを保ちます。
レベルワインド受(43)を付けます。
レベルワインドが真ん中にあるとリールフットと干渉して付けられないので、上述のようにレベルワインドを端に移動させて作業します。
本体B(47)を付けます。カポッとはめて、
本体固定ボルト(48,49)で固定します。
長いボルト(49)がレベルワインド部分、他は短いボルトです。
本体B(47)はプラスチックなので、あまりにも強く締めると割れるかもしれません。締め付けはほどほどに。
また、ゆがみを抑えるために、5本を均等に締めていきます。
バンタム100のオーバーホール、完了です。
これでまた魚釣りに行けます!
あ、スプール忘れてるわ。