「おたま」の修理

絵の取れてしまった。サンクラフト製おたま「MA-10」の修理です。まだまだ使いますよ。

サンクラフト製 おたま「MA-10」です。柄がとれてしまったので修理です。

おたま

 20年来つかっている「おたま」です。

 

 前からぐらついているとは思っていましたが、ついに柄が取れてしまいました。やった!DIYだ!!と喜んだわけではありませんが、味噌汁好きなのりこしにとって、おたまは必需品なので直します。

 

 

サンクラフト 銘板

 SUNCRUFT(サンクラフト)と書いてあります。日本製です。メーカーサイトがありました。

 

 http://www.suncraft.co.jp

 

 使っているお玉の柄のロゴは消えてしまっていましたが、サイトで確認すると、Merryaunty(メリアンティ)シリーズの「MA-10」という型番で同じものがまだ売っているので、息の長い商品のようです。

 

 

 

 

 

 

 

おたま 破損部分

 まずは壊れた部分をよく観察します。左側の鍵状のところが、右側が柄の部分に差し込まれていました。柄の付け根は、長年じわじわとかけ続けられた熱で火ぶくれ状態になっています。

 

 

 修理の方法としては、接着剤でくっつければいいのですが、接着剤にも色々あるのはご承知の通りです。おたまは、材質に加えて、熱の影響を考えなければなりません。

 

 

 

 

 

おたま 修理に使うエポキシ接着剤

 材質としては金属とプラスチック、熱に強い接着剤ということで、今回は2液混合タイプのエポキシ接着剤を選びました。エポキシ接着剤は、A液とB液を等量混合して使います。混合すると硬化をはじめ、硬化完了までの時間によって、3分タイプから60分タイプまでありますが、今回は手持ちの10分タイプを使います。

 

 

 混ぜる場所が必要です。既にやる気満々なので、ティッシュの空き箱を開いてあります。この上で混合します。

 

 

 

 

 

おたま 修理に使うエポキシ接着剤

 目分量で同じくらいチューブから出して、

 

 

 

 

 

おたま 修理に使うエポキシ接着剤を混ぜ合わせる

 爪楊枝で混ぜ合わせます。製品によっては片方の液に色が着いていて、混合状態がわかるようになっていますが、この製品はどちらも無色なので、カンで混ぜています。

 

 

 

 

 

エポキシ接着剤を塗りこむ

 混ぜたら、おたまの柄にぬり込みます。

 

 

 

 

エポキシ接着剤を塗り込む

 爪楊枝がすっぽり入ってしまうくらい深かったです。こってり入れ込みます。

 

 

 

 

 

 

おたまの修理

 おたま本体にリング状のパーツをセットして差し込みます。このとき、裏表があるので気をつけます。

 

 

 

 

 

 

おたまの修理

 接着直後の裏側、特に拭き取りや固定はしません。

 

 

 

 

 

おたまの修理

 接着直後の表側。水あめのように見えているのは、はみ出した接着剤です。はみ出し方も自然な感じなのでこのまま固まるのを待ちます。

 

 

 

 

 

 

おたまの修理 固着待ち

 放置しています。家族に「触るな」と言うのではなく、「触られる可能性の低い場所に置く」ことが、トラブル防止に役立つでしょう。

 

 無事に修理完了。また使えるようになりました。あと10年はいけるかな?

 

 

 

 

 

おたまの修理 完了

 接着1ヶ月後の表側です。エポキシ樹脂の特徴の一つに、「肉やせしない」、かっこよく言うと「硬化後も容積が変わらない」ということがあります。ほぼ毎日使用し、調理の熱もかかっていますが、接着直後とほぼ同じ形状を保っています。

 

 

 

 

 

おたまの修理 完了

 こちらは接着1ヶ月後の裏側です。表側と同様に、ほぼ接着直後と同じ形状です。

 

 

 

 

 

おたまの修理 接着1か月後

 マジであと10年はいけるんじゃね?と思っていたら、今度は柄ではなく、おたま本体の接続部分がぐらついてきました。エポキシで直せますが、味噌汁やカレーにつけたりするので、直すとなれば、有害かどうか調べてからですね。

 

 お玉は金属製が多いのですが、テフロン鍋でカレーなどを作った時でも気にせず使えるナイロンも気に入っているのです。

 

 

[20170204]

 

 2023年3月現在、まだ現役で使ってます!

 

 いやぁ、エポキシすごいわ。

 

[20230302]