のりこし愛用のキッチンタイマー、商品名「twist」です。
なんてことないタイマーですが、外周を回して時間を設定すると、
こうなります。このタイマーのいいところは、「残り時間が視覚化される」というところです。
これについては記事の最後にもう少し詳しく書くとして、
裏側には英語で使い方の説明が書いてあります。
説明書なんていらないのですが、英語で書いてあるとカッコイイと思ってしまうのは、英語のダメなのりこしだけではないでしょう。
意味するところとしては、「一度いっぱいまで回して、それから希望の時間にセットしてね」ということです。
このタイマーはぜんまい式で、設定した時間が来ると「ジリリリリリ」とベルが鳴るのですが、ぜんまいの巻きが少ないと「ジリン」と、ちょっとしか鳴らないのです。
「壊れた」と言っても、この説明書きが取れてしまっただけです。
でも、この部分が磁石になっていて、冷蔵庫などにくっつけられるようになっているのです。
マグネット固定してあれば、時間設定の際、片手で操作できるのです。
これは片手がふさがっている時だけでなく、病気などで片側が麻痺の方にとっても重要な要素です。
よく見ると、接着剤の跡が見えます。それも結構いいかげんぽい。
なので、のりこしも接着剤で貼ることにしました。
接着剤と一言で言っても、いろいろな種類があるのはご承知のとおりです。今回はA・B、2液混合のエポキシタイプを選びました。
決して手元にあったという理由からだけではありません。
のりこしは「エポキシは基本的にポリエチレンとポリプロピレン以外はたいていいける」と認識しています。
今回のプラスチックの本体と磁石の接着にも問題ないと思われます。
エポキシには、3分から60分など、様々な硬化時間のものあります。
今回は10分硬化型を選びました。これはたまたま持っていたからです。
今回の用途なら5分でも十分余裕がありそうです。
ダイレクトメールの上に、目分量でA・Bそれぞれのチューブから等量出します。
たまたま無地に近い葉書があったので、これ幸いと使います。
葉書でなくてもいいのですが、あまり薄くて破れたりしても困ります。
使い捨てにしますし、葉書程度の厚紙で、できれば無地が混合状態がわかっていいと思います。
開いている穴の大きさが同じなら、同じ長さだけ出せば同じ量のはずですが、内容物の固さが微妙に違ったりするので、のりこしの場合はいつも、「だいたい同じ」程度のレベルです。
今回は量が少ないので爪楊枝で混ぜます。製品によっては、片方に色が着いていて、混合状態がわかるようになっているものもあります。
今回のものはどちらもほぼ無色なので、カンで混ぜています。少量なのでムラにはならないでしょう。
混ぜるのに使った爪楊枝で、そのまま塗っていきます。
もともとの接着剤の跡をなぞるように塗りましたが、これは失敗でした。
外周に着いたら嫌だなと思って塗ったのですが、もっと外側を塗ればよかったです。理由はまた後で。
塗れたら磁石を乗せて、軽く押し付けます。
固定のためにテープで貼ったり、重りを乗せたりといった対処は不要でしょう。
接着剤は塗りすぎたら良くない場合もあるのですが、せっかく混ぜたし、もったいないからと、ついつい多い目に塗ってしまいます。
過ぎたるは及ばざるが如しなのです。
この写真を見て、「あーーーー」と思われている方もおられるかもしれません。
矢印のあたり、まんなかのネジが見えているところがちょっと濡れているように見えるのがおわかりでしょうか。
そうです、磁石を押し付けたところ、接着剤がまんなかの穴まで、むにゅ~~んとあふれてきて、ネジにもついてしまったのです。
拡大すると、こんな感じです。
エポキシは非常に強力な接着剤なので、これから先、このネジを外す時に支障があるかもしれません。
もったいないと思ってべっちょり塗ったのが裏目に出てしまいました。なにごとも節度と適量が大切です。
混合したエポキシの残りは、他のものにくっつかないように葉書を折り曲げて捨てますが、硬化するまで置いておくと、接着したもの(今回は本体と磁石)の硬化状況の目安になります。
エポキシは「乾く」とは言わず、「硬化」と言ってるような気がします。
なにはともあれ、きちんと直りました(接着剤でくっつけただけですが…)。
これでまた、今までどおり使えます。
さて、最初のほうに書いた、「残り時間が視覚化される」ということについてです。
世の中には、他の感覚に対して、視覚が相対的に優位な方、例えば、会話は苦手だが文字にするとすっとわかる(のりこしもこのタイプ。男性が多いようです。)方がおられます。日常生活に支障があると発達障害と診断される場合もあります。
また、小さな子どもに「あと何分」と言った時、「うん」とうなずいてもわかっていないことも、よく経験することです。
「時間が視覚化」できれば、そういった方や子どもにとって(もちろんそうでない方にとっても)、大きな支援となり得ます。
この「twist」というタイマー、言葉は悪いですが、パクリです。オリジナルは「タイムタイマー」という製品です。この「タイムタイマー」高いんです。お値段が。ただ、視覚支援の考え方が広く受け入れられるようになって、同じコンセプトの製品があまた製造されています。
のりこしは、(本当は「タイムタイマー」欲しいのですが)、今回修理した「Twist」がデザインが優れていて、色の展開が多く、値段もお手頃と思って愛用しています。
難点はぜんまい式タイマーの宿命である、コチコチ音が大きいことです。
「あと20分、がんばって勉強しよう」と思えば思うほど気になるのがコチコチ音です。
そういうときは仕方ないのでスマホのアプリを使っていますが、ちらっと見るときに、スマホとタイマーでは気の散り方、集中力の途絶え方が違うものです。
スマホは目に入ると、意識はしなくても、いろいろ考えてしまうんでしょうなぁ。
スマホでもオリジナルのタイムタイマー、類似のアプリなど、たくさんあります。
時間を決めての掃除や、子供のテレビなどには大きな効果を発揮してくれています。
上記の理由で、子供の勉強には向かないようです。「うるさいんだ」とか、「気が散る」と文句を言います。
ま、適材適所ということで、使い分けています。安価なので、2個、3個と買って、誰々用とかもできます。でも、タイムタイマーも欲しいなー。
[20170130]