のりこしの腕を見込んで?ときどきおもちゃの修理などを頼まれます。
真ん中のボタンを押すと音が鳴る、にぎにぎと歯固めの複合おもちゃです。音が鳴らなくなったそうです。電池切れか、よだれで基板がダメになったかのどちらかでしょう。
歯固め部分を本体のプラスチックでサンドイッチしてあり、木ネジタイプのネジ6個でとめてあります。ネジを外すと中身が見えます。オレンジの方がスピーカー、水色の方が基板です。握る部分にコードが通っていて、音を鳴らすためのスイッチがあります。
基板はネジ止めではなく、プラスチックを溶かして留めてあります。
強度は無いのでカッターなどで削るか、こじるようにすると基板が外せます。
裏返してみると基板に直接電池が付いています。矢印部分の金属を曲げて電池が外れないようにしてあるので、金属を起こします。
電池をスライドさせるように外します。電池がさびて、基板自体にも少し錆があります。電池はLR41を2個でした。
外した電池です。液漏れはしていないので、知らないうちに内容物が口に入ったとか舐めてしまったということは無かったようです。
新しい電池を入れて試すと、基板は生きているようで、きちんと音が出ます。基板の錆を取り、電池をセットして、「はずれ止め」を折り曲げ、元通りに組み立てます。基板をとめていたプラスチックは再使用できませんが、組み立ててみたところ、大きく動く様子も無くカタカタ音もしないので、特に接着などせずにそのままにしました。
基板が錆びかかっているので電池が「もらい錆」するかもしれないこと、電池がさびると液漏れしやすくなるので、修理自体あまりお勧めできないこと、少しでも異常を感じたら寿命だと思ってあきらめたほうがいいですと言ってお返ししました。
[20150930]