のりこしのブロンプトンS2L、坂道をポタります。京都の蹴上、春のツツジで有名な浄水場前です。「自転車スピード落とせ」の標識が見えます。坂道で自転車は漕がなくても進みます。九条山を登ってきた自転車は下りは楽ちん楽ちんとスピードが出てしまうのです。峠からの下りは電柱ごとに標識があるので、スピードを出す自転車がいかに多いかが伺えます。
自転車のワイヤーロックです。
昔からある極々一般的なダイヤル錠で、ナンバーが決まっていて、変えられないタイプのものです。
使い込んだ感、満載です。
ダイヤルがガチガチになって回しにくくきたので、分解して掃除します。
まずは開錠して、
ダイヤルを押えているΣ型のばねをはずします。
千枚通しのような先の細いものを使います。飛んで行きやすいので無くさないように注意です。
ばねの下にC字型の押さえ板が入っていますので、これもはずします。
押さえ板をはずすとダイヤル同士の間にある金属板(板ばね)とダイヤルが外れてきます。
これを機械油やKURE 5-56(クレ556:CRC5-56)などを使ってよく拭きます。
パーツクリーナーとかブレーキクリーナーとか呼ばれるものを使ってもいい(値段が安いですし)ですが、脱脂する力が強いので、再度組み立てる時には機械油やクレ556を差したほうがいいでしょう。
ダイヤルは内部に切り込みが入っていて、これが開錠する番号になっています。
例えば、写真の右上に見えているダイヤルの数字は「4」です。
ここまでで既にお気づきの方も多いと思いますが、ダイヤルの順番を入れ換えると、数字の並びを変えることができます。
前と同じ番号にしたい時は覚えておくか、あらかじめメモしておきます。
クレ5-56を付けながら拭き取ります。汚れが取れました。
パーツクリーナーでも良いのですが、脱脂しすぎないほうがいいかと思い、5-56を使いました。
5-56には赤い缶と白い缶があって、白い缶の方は無香性で、プラスチックへの影響が抑えられていますが、赤い缶に比べて価格は高いです。
今回は金属部分だけなので赤い缶で十分です。
ウエス(ぼろ布)が汚れるのは快感です。「こんなに汚れてたよーー」って感じですね。手が黒くなるので、ゴム手袋をして作業することをお勧めします。
きれいになりました。一番下に見えているのがC型の押さえ板、その右上がΣ型の押さえばねです。
元通り組み立てます。今回はベニサン ミシン油をつかいました。のりこしは魚釣りのリールにこれを使うこともあります。
組みあがりました。ダイヤルの回転もスムーズになって快適です。
[20120317]