前回のページではチューブの3/4位入れましたが、注入口から溢れるでもなく、グリスが入らなくなるわけでもなく、どこまで入れたらいいのかわかりませんでした。
ふと、ブレーキの内側を見てみました。
見事に溢れています。こってりネチャネチャです。
ちょっと拭いただけでもたっぷり付いてきます。ウエスは必須です。
はみ出した分を拭き取った後、タイヤを回すと、場所によってはあふれたグリスをしごくような状態になって、またムニュっと溜まります。
おそらくは過剰分と思われます。
そのままでもいいのかもしれませんが、埃や泥を取り込んで練ってしまったり、何かのはずみで飛び散ったり服についたりすると嫌なので、丁寧に拭き取ります。
タイヤを回す→グリスを拭き取る→回す→拭くを何度か繰り返します。どうやら随分と余計に入れていたようです。買うのは10gでも十分なようです。
説明書にはリア用とフロント用の2箇所の説明図がありました。
個人的な推測なので確証はありませんが、もしかしたら10gで前後のブレーキに対応出来る、つまり後ろだけなら5gもあれば十分なのではないでしょうか。
何はともあれ、グリスの注入自体は無事終わりました。ここで問題発生というか、わかっていたことではありますが、注入口のキャップの問題です。
とりあえずキャップはしとかないといけないだろうと思って、ちぎれたキャップの本体部分をはめておきました。
ブレーキの中に落とし込んでしまうと「非常~~~」にまずい状態になるので、慎重にはめます。
こんなリスクを負うくらいならキャップを外す前に新しいキャップを用意しなければなりません。
新しいキャップを用意していれば、喜びの試運転が待っているはずなのに、「キャップって普通に買えるもんなんだろうか、なかったら取り寄せか?マスキングテープかビニールテープで塞いどいた方がいいやろか?」などと、ドキドキしながら自転車屋さんに直行………の前に一服です。
こういう時は冷静にならなければなりません(もっと前に冷静になれとツッコまれそうですが)。
あまおうのチロリアンです。ゴールドブレンドのカフェオレと一緒にいただきます。
よしっ、甘いものを食べて血糖値が上がったところで自転車屋さんに向かいます。ブレーキの耳障りな音はしなくなりました←これが一番重要な問題だったのですが、すっかり忘れていました。
自転車屋さんに「ここのキャップが欲しいんですが」と相談すると、「あーこれねー、あったかな~?」と言いながら工具入れをゴソゴソ。
幸いなことに、「ありましたわ~。取り替えときます。これ(古い方)は捨てといたらいいですか?」と言って交換してくれました。
「お代をお支払いします」と申し出ましたが、「いいですわ~」とまけてくれました。
いやあ、助かりました。これでキャップが無ければ、キャップを求めて京都中をサイクリングしなければならないところでした。ポタリングは好きですが、ママチャリではちょっと………です。
ちなみにこのキャップ、名称はグリスホールキャップというそうです。
安心したところでもう一度ブレーキを観察してみると、少し走ったためか、はみ出したグリスが軸についています。
ブレーキの反対側から見てみると、軸についている(矢印部分)だけでなく、ちょっと引っかかりがあると、しごかれた状態になって、そこにたまっています(丸で囲んだ部分)。
さらに下側から見ると、もともとからはみ出していたグリスなのか、新たに入れたグリスがはみ出したのか、路面の汚れを取り込んだのか、ネッチョリべったりとした感じです。
はみ出した分や下側の分は適当に拭いたり、見えないふりをして作業終了です。
単純な作業なのに不安とドキドキでいっぱいでした。ですが、その分喜びも大きい!整備のヨロコビってやつですね。ブレーキの効きが戻って、快調になりました!
ローラーブレーキのメンテを自分でする人の参考までに………
この記事はブログを再構成したものですが、ブログでは まめたさん からコメントをいただいています。ローラーブレーキグリスについての貴重な情報なので全文を引用します。
ローラーブレーキグリスは通常、1個につき2~3gで事足りますよ。
10gなら1/3程度ですね。5gでも多いかと。
シマノ側は、「ブレーキ1個単位に丁度いいように」とか考えてませんw
あくまで製造や梱包上に都合のいい裁量で設定してきます。
例外はありますが、基本的にそういう会社です。by まめた (2017-05-12 10:54)
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