旗を取り付けるのはこの自転車、無印良品の自転車です。16インチ。ブロンプトンと一緒ですな(^^;)。
これを書いててやっとわかりました。「のりこしさんの自転車って何インチ?」「えーと16インチです。」「漕ぐの大変でしょう。」---繰り返される会話ですが、世間の16インチのイメージとのギャップが原因なんですね。
さて、旗です。
買いました。2本に分かれてジョイントのついたロッド(旗竿)、旗、取付金具、説明書が入っています。
順番に見ていきましょう。パッケージラベルの表側。Dimension ディメンションと書いてあります。商品名なのか会社名なのかわかりません。気になったので、いろいろ検索してみると、どうやら会社名のようです。
こちらが公式サイトです。http://dimensionbikeproducts.com
ウェブサイトのホームページのタイトルは 「Bike Parts & Components | Dimension Bike Products」となっていますので、自転車の部品やアクセサリーを製造販売している会社のようです。
所在地はBloomingtonとなっています。さっぱりわからないので調べたらアメリカのインディアナ州でした。そうかー、インディアナから来たのかー。よくのりこしの家まで来たねぇ。
旗の製品情報ページもありました(http://dimensionbikeproducts.com/products/other-accessories/safety_flag)。英語のサイトですが、商品名はSAFTY FLAG(セーフティフラッグ)、商品説明では、
と書いてありました(のりこし訳)。旗、旗、と書いてきましたが、これ以降、商品名に倣ってセーフティフラッグと呼ぶことにします。
パッケージラベルの裏側です。
よく見ると、Dimension Nyron Safety Flag Redと書いてありました。ん?Made in Taiwan?インディアナから来たんじゃないのね。意外とご近所さんだったんだ。
取り出してみました。旗の色はRedと書いてありましたが、赤というより濃いめのオレンジですね。
竿の連結部です。金属製です。昔の釣竿みたいです(バンブーロッドと呼ばれる竹の六角竿では今でも使われています)。竿自体の素材はグラスファイバーっぽいです。まんま釣竿です。
取付金具です。金具のみでネジなどはありません。後輪の軸に付けます。
説明書です。大したことは書いてありません。必要な工具はレンチ(後輪のボルトにあったスパナかモンキ)だけです。取付金具はmounting bracketと書いてありますので、これ以降ブラケットと呼びましょう。その方がカッコよさげだし。先ほどの旗の製品紹介ページには、この説明書のPFD(しかもカラー)があります。全文を読みたい方はアクセスしてみてください。
自転車の左右どちらに付けるかですが、乗り降りになるべく支障が無いように右側につけることにしました。後部反射板(リフレクタ)と同じで、左側通行した時の道路寄り、後ろから見ても出来るだけ目立つようにという意味合いもあります。
後輪のハブ軸に重ねて取り付けます。
まずはマイナスドライバーでナットキャップを外します。
軸とナットが見えました。この自転車はもともと補助輪が付いていました。セーフティフラッグにとっては都合のいいことに、軸は補助輪の分を考慮して長めになっています。ナットやワッシャーの順番は、内側から、スペーサー、泥除けステー、ワッシャー、ナットです。
15mmのメガネレンチ(片目片口スパナ)で緩めていきます。
ナットとワッシャーが外れました。
スペーサーと泥除けステーの間にブラケットを取り付けます。最初、閉じた穴に入れようとしましたが、入りませんでした。
ブラケットをよく見てみます。写真左側部分は旗竿の差込部分であることは明らかです。その下に閉じた長い穴、その下に切り欠きがあります。どうやら切り欠き部分で固定するようです。外れたりしないのかな?緩んで竿ごと回ったりしたら危なそう。それに真ん中の長い穴は?軽量化のため?
試しに切り欠きを当ててみると、想像していたよりもしっくりはまります。ボルトをギュッと締め込めば、ブラケットが回るようなことはなさそうです(説明書には回らないようにしっかり締めてください、と書いてあります)。
実は、補助輪のブラケットも同じような形状で、同じ場所に付いていました。補助輪ブラケットは回り止めがあります(矢印部分)。
補助輪使用時代の、塗装が剥がれた跡が溝状に残っています。どうやらこの意図せずできてしまった溝に、セーフティフラッグのブラケットが、まるであつらえたかの様に収まったというわけです。逆に考えると、塗装やフレームに傷をつけたくない場合は、ゴムシートなどで保護する必要があるでしょう。
スペーサー、ブラケット、泥除けステー、ワッシャー、ナットの順につけて、締めこみます。最後にナットキャップをかぶせます。補助輪対応の自転車で、ハブ軸が長めなので怪我の防止のためにキャップはあったほうがいいと思います。ブラケットの切り欠き部分を取り付けるなら、ナットは緩めるだけでOKでしたねぇ。
長々書きましたが、無事に取り付けられました。かなーり高いです。製品の高さが130cm、それにプラスしてタイヤの15cmくらいで150cm程度です。目立ちそうです。
旗は差し込むだけです。ちなみに上半分だけで差し込むことはできません。ジョイント金具が太くてブラケットに入らないのです。差し込み具合はスカスカで、容易に取り外し(抜き差し)できます。どんな感じかは、動画をご覧ください(約16秒、音が出ます)。
迷った挙句、タイラップ(結束バンド)で固定しました。
どのくらい目立つものなのか、近所の公園で試乗しました。いかがでしょう。
こんな感じです。
近づいてきました。バックが暗めだと、ひときわ目立ちます。
動画で見てみましょう。自転車が走っていることに加えて、旗がはためいているので、動きがある分、写真より目立つ感じです。
動画でわかるように、旗竿が意外と大きく左右に揺れます。自歩道などでは、歩行者に旗が当たらないかが心配です。
ゆっくり走るほど大きく振れるだけに、人通りの多いところでは旗を外した方がよいかも知れません。
…そうなんです。気が付きましたね。そうです、そのために旗は簡単に抜けるようになっているのです。米国インディアナ州ブルーミントンは、きっと人通りが多いに違いありません。
というのは冗談ですが、そもそも人通りが多く、自転車もスピードを落として走り、それぞれがそれなりに周辺に注意しつつ通行している場所ではセーフティフラッグの必要性は少ないのです。
のりこしが最も効果を期待するのは、車の死角に隠れやすい、子供が乗った高さの無い自転車の視認性を高めることなのです。
歩道を走行している自転車と平行して走っている車が左折する時に認識してもらうのが一番大きな目的です。
停止している車の横を通過するときにも大きな視認効果があり、逆に交差点での出会い頭の衝突を避ける目的にはほとんど機能しないと思われます。
一方、子供にとっては安全とか視認性とか、そんなことはあまり関心ありません。子供の一番の目的は「目立つこと」と「人に自慢できること」なので、「旗に大きく私の名前を書け」と言われてしまいました。それは「のぼり」。おまえは選挙にでも出るのか?って感じですわ(- -;)。
人通りの多い所の走行用に、旗の着脱をどうしようか悩んでいます。自転車の走行に関しては、場合によって着脱できた方がいいのは当然なのですが、他の心配があります。子供が旗を抜いて友達に見せびらかしたり、おもちゃにしたりしそうですし、友達も面白がって抜いて振り回しそうです。
考えた挙句、もうしばらく固定で様子を見ることにしました。
セーフティフラッグは、ネット販売ではあまりみかけません。同じ製品は見当たりませんでした。
ディズニーのリロ・アンド・スティッチで、リロの乗っている自転車にもフラッグが付いていたし、欧米では珍しくないもののようです。日本でも、もう少しメジャーになるといいです。
事故は本当に怖いです。子供の事故はなおさらです。できる限りの対策はしてあげたいですね。簡単な方法でコストも小さく効果が大きいものなら、大歓迎ですよ。
[20161125]