さて、やっと登場。ブロンプトンS2Lです。
ビンディングペダルを取り付けて風の如く疾走する姿を想像して、ニンマリしつつ作業しています。
両方のペダルを取り替えます。まずは今付いている純正ペダルを外します。
右のペダルです。こっちはまぁいいです。そっけない言い方ですが、いいんです。フツーだから。
左のペダルです。問題はこっちです。そうでございますよねぇ、ダンナ。
ひっくり返してみましょう。どうにもとっつきにくいじゃありませんか。ペダルは普通15mmのレンチを使うと相場が決まってるんです。
一縷の望みを賭けたクランク側です。ノッペラボーです。
ペダルによってはこんな風に、クランクの内側にも付け外しのための六角穴が付いていたりするのです。
ブロンプトンの左ペダルときたらまるで、「俺をここから動かすんじゃねぇ」と目で訴える頑固親父みたいじゃないですか。
英国紳士はヂェントルメンじゃないのか!いつからそんなイケズになったんだ!
すみません。酔っ払ってます(まじ飲みながら書いてるんでスミマセン)。
左のペダルは折り畳んだ状態で、六角ボルトを緩めて外します。対角24mmです。
拡大してみます。結構汚れてますね。
先ほど、ボルトの頭が24mmと書きました。24mmというサイズはかなり大きいので、車をいじる人でもなければ普通の家庭にはないサイズだと思います。
おまけにボルトの頭が出っ張っていないので、普通のスパナ、片目片口スパナあるいはモンキレンチが使えず、ソケットと呼ばれる、かぶせて使うタイプのボルト回し工具が必要です
同じような機能の工具にボックスレンチもあります。車のタイヤを自分で替える人なら持っているかもしれません。めったに使わないし、知り合いに借りるのもアリかな。
のりこしが持っているのが24mmのソケットです。TONE製で、確か量販店で500円くらいだったと記憶しています。
本当はスナップオンとかKTCとか、もっといいのが欲しいんですが、ここしか使うところがないんですよね。
どこかに買った時の写真があったような気がしますので、見つかれば追記します(と言って忘れていることがほとんどです。てへっ。←のりこしが言ってもカワイクない。)
こんな風にはめ込んで使います。
実際はこんな感じでラチェットハンドルと組み合わせて使います。
左ペダルなので逆ネジです。時計回りに回すと緩みます。
で、回そうとしたのですが、「かかり」が浅くて、うまく力が入れられません。
もう一度よく見てみます。ボルトの出っ張りが2ミリ程度です。ソケットをもう少し深く入れられれば力が掛けやすいのですが…。よく見るとボルトの周りがゴムっぽいです。このゴム取れるんじゃね?
そう思ってドライバーを差し込んでみました。意外と入ります。ちょっとこじれば外せそう。
それにしてもネチョネチョやな。ちょっと綺麗にしたろ。
手入れしていないのがバレてしまいますなぁ。クランク側もネチョネチョ。それに矢印のところはゴムっぽい。
ネチョネチョたくさん取れるわぁ。
でもなぁ、ドライバーがズブズブ入って行くねんなぁ。おかしいなぁ。…やばくね???…もうやめとこ。
もう一度挑戦。力を入れ過ぎて、ソケットがボルトから外れると怪我しそうなので、じわっとゆっくり力をかけていく。じわじわじわ…。ハンドル短いし、やっぱ無理かも…と思った瞬間、クイっと回りました。ジーザス!!イッツアミラコー!!!奇跡の瞬間です。
緩みました。モーセが海を分かちた時のように、これで道が開けました。ビンディングで疾走するのりこしの姿が目に浮かびます。…それはさて置き、このくらい緩めば、あとは手でも回せそうですが、汚れていて手で触るのがためらわれますので、再びソケットをかぶせます。
無事に外れました。
取り外したナットです。
こちらは外した後のペダルです。手が汚れそうなので、手袋をすることにします。(今更???もっと早くしとけよ)
いただき物の、オペ用手袋です。「のりこしさんなら(サイズは)7くらいと思うよ」とのことですが、いろいろなサイズをくれはります。
サイズ6と1/2もありました。少々小さくてもいいでしょう。本当の手術中に破れたらえらいことですが、チャリのメンテなら問題ナシです。
片側ずつはめます。
雰囲気出てきましたねぇ。
「これより、ブロンプトン氏のペダル交換術を開始する。術式は無麻酔行き当たりばったり式である。メス。ラチェット。」
もうラチェットの出番は終了です。
次に進みましょう。ペダルを外します。
外そうとしたら、平ワッシャーが出てきました。
汚れて、わずかに錆っぽいところも見えます。無くさないように取っておきます。
ペダルはそのまま引っ張っると、クランクに引っかかって取れないような感じがしますが、
ペダルの展開状態/折りたたみ状態を保持する、スプリング機構を押す(写真では左手人差し指で右下方向;紫色矢印方向に押す)と黒いプラスチックが動いて(写真では左上方向;水色矢印方向)隙間ができて外すことができます。
外れました。汚れています。
裏側です。
ウエスで拭きます。
ネジの溝はCRC556を吹いて、
ウエスを出したり入れたり、
歯ブラシでゴシゴシこすったりしてきれいにします。
この程度で。精一杯です。
続いて右のペダル。こっちは純正ではありませんが普通のペダルです。15mmのスパナで外します。
ペダルレンチを持ち出すまでもなく、難なく外れました。
こちらの汚れはそれほどでもありません。何度か交換していて、その都度ちょっとずつは掃除していたからでしょう。
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一応C-RC556を吹いて、きれいにしておきます。
と、いつもの招かれざる客がやってきました。整備してるといつも寄ってきます。
ここまでで、ペダルの取り外しと取り付け部の掃除が終わりました。いよいよ(やっと)ビンディングペダルの取り付けです。取り付けるペダルのことを覚えてはりますか?片面がフラット、違う面がビンディングのwellgo製QRD-W44Bというペダルですよ。
[20170626]
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