のりこしのBromptonS2Lです。クランプを回すようにくるくると走ります。京都駅八条口です。快適な輪行のためにはブロンプトンのヒンジ&ヒンジクランプの整備が欠かせません。
この部分です。自転車本体の
後々の整備での写真でもお見せしますが、ヒンジクランプは形状としては「ハンドルの付いたネジ」なのに、なぜクランプなのでしょう。
それはハンドルの中心からずらした位置にネジが付いているためと思われます。
この、微妙なズレで快適な折りたたみ動作がスムーズにできるようになっています。
さて、のりこしのBromptonのヒンジです。恥を忍んで告白すると、ヒンジもヒンジクランプも、どちらもめちゃ固いです。こっちのフロント側も、
トップチューブ側も、しばらく輪行&フォールディングしないとこんなに固くなっちゃうの?ていうのが素直な感想です。
画像では固さがわからないと思いますので、よろしければ動画をご覧ください。YouTube動画(約35秒)
ね、めちゃ固いでしょ。ブロンプトンを愛する諸兄には「そこまで放っておくな、ボケ」とたしなめられそうですが、固くなっちゃったものは仕方がありません。整備しましょう。
フォールディング状態にして、ヒンジを開きます。あちこち錆びてますねぇ。
ヒンジクランプとコの字金具はフロントもトップチューブも全く同じです。まずはトップチューブから。
特別なストッパーなどはありません。外す方向に回し続けると外れます。見えているグリスもずいぶん劣化しているように見えます。
外れました。ネジが切ってある部分はグリスべっちょりなので使い捨てのプラスチックグローブをして作業した方がよいでしょう。
ディスポの手袋は箱のままでもいいのですが、のりこしはキャラメルポップコーンが入っていたプラ瓶に入れ替えてます。ちょっとだけ見栄えがいいでしょ?
自転車の整備には、ぴったりフィットする、天然ゴム製かビニール(PVC)製で
ポリエチレン製は安いのですが、ガバガバで、細かい作業には不向きです。チェーンに油を挿す時などはいいんですがね。
クランプを外したヒンジです。古いグリスをふき取って、ネジ山も掃除しましょう。
こちらはヒンジの外側です。コの字金具が当たるところは塗装がはがれています。ちょっと錆びているように見えますが、特に問題ありません。
むしろクランプを締めこんだ時に、ヒンジの金属露出部分と コの字金具とが「ぬめっ」あるいは「にゅるっ」という感じで金属同士が隙間なく接合して強力な固定力が得られるのではないかと感じています。
続いてフロントも外します。
ネジ山にCRC556を吹いて、
綿棒を突っ込んでみたりしましたが、
ウエスをねじねじ入れて、こっちの方が効果的。
きれいになりました。
続いてフロント側。CRC556を吹いて、
綿棒でこちょこちょ。
ウエスでぎゅぎゅぎゅ。
きれいになりました。
次はヒンジクランプとコの字金具です。そうそう、ワッシャーもお忘れなく。
コの字金具の外側。焼けたようになっています。実際は削れた金属粉がついているだけですが。
基本的には油で拭く。具体的にはCRC556とか、パーツクリーナー、はたまた灯油などをで汚れを落とす作業です。
ヒンジクランプです。ネジ山は汚れが落ちにくいので、ウエスの新しい面を使って、ふき取りを丁寧に繰り返します。
コの字金具の削れまでは修復できません。あまりに削れていたら交換ですが、この程度なら問題ありません。
コの字金具の内側。フロントとトップチューブで削れ方が違うので、どっちがどっちだったか控えておいても良かったかもしれませんが、そのうち新しい面ができてくると思われますので、気にしないことにします。
きれいになりました。
取り付けです。グリスを塗って、
ネジ山に塗り広げて、ワッシャーを通します。
コの字金具をセット。
ヒンジにくりくりくりっと入れます。
フロントも同じように。フレーム側もにグリスを挿してもいいかもしれません。というより、もっとこまめにメンテしろよ。
クランプの回転はスムーズになりました。YouTube動画(約12秒)
フォールディングもめっちゃスムーズになりました。YouTube動画(約12秒)
後片付けもきちんとして。
Brompton S2Lのヒンジ&ヒンジクランプ整備、無事終了です。また愛着がわきました。
新しい輪行バッグも欲しいなぁ。飛行機に積めるやつとか。
[20171210]