釣行記20200612 ライギョ

こんなタックルでデカい雷魚来たらかなわんわ。

釣行記 2020/6/12 雷魚釣り

梅雨入りした京都。

 

 梅雨の季節はナマズの季節。ですが、今日はナマズではなく、小場所でスピナーと洒落込みます。

 

 スピナー師にはセルタ派、メップス派、ドロッペン派、ルースターテール派など、様々な派閥がありますが、のりこしは小学生の頃からブレットン派です。

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 これまで何個のブレットンを水底に沈めてきたかわかりません。ちょっと手間ですが、シングルフックにしてからはだいぶマシになりました。

 

 投げては引き、投げては引きを繰り返します。バス狙いじゃないので、あまり移動することなく、扇型に投げ、タナを変えながら同じようなところを引いてきます。決して移動が面倒なわけではありません。

 

 「良さそうやねんけど、アタリないなぁ。小さい魚でもコツっとあたったり、追ってくるのが見えたりするんやけどなぁ。全然あかんわ。」

 

 などとボヤいたり、軽い根掛かりをちょっと移動して外したりしながら、惰性になりかけた頃、

 

 「また根掛かりだよ。ちょっと遠いし、外れるかな。岩に噛んでたら嫌やな。」

 

 根掛かりを外そうとして、ゆるゆるのドラグを締め、根掛かり具合を聞こうとすると、ゆっくり動く。

 

 「ん?土嚢か肥料の袋、では無いな?沈木の枝かいな?こりゃまた厄介やな。」

 

 でも、なんか動き方が変。その後、急に走る。

 

 「うわっ!魚やん。おっ、重い。」

 

 大きいの掛けると、潜水艦釣ったみたいって言いますよね。そんな感じですわ。

 

 竿が柔らかくて、魚も釣られたことに気がついてなかったみたいです。

 

 何かわからんけど、突っ走るわけじゃないから鯉じゃない。バスでもないし。ナマズかと思ったけど、走り方がちょっと違うかな。でもナマズでも結構走るヤツいるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 タックルはウルトラライトのスピニングに4ポンドナイロンライン。それもボビン巻きの500mで1000円くらいのノーブランド。ロッドはノースランドのパックロッド SAZAN ALMIGHTY 6ピース 6ft UL、リールはShimanoのツインパワー1000です。

 

 とにかくドラグを調節して、変なものに巻かれないように慎重に寄せてきます。

 

 半分くらい寄せたところで、魚影が見えました。長い。ライギョです。軽く65、もっとデカそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 雷魚とわかった瞬間、様々な考えが頭に浮かびます。

 

  • ブレットンを呑まれてたら、ラインが口で既にだいぶ擦れてるはず。頭をブンッと振られたら切れるかも。
  • フックはシングル6番。外掛かりだと、強く寄せたら身切れしてバレるかも。
  • 口から入って、顎に貫通するほど、フックのふところ(ゲイプ)は広くない。
  • そもそも、フックのゲイプより、あいつの歯の方が厚い。
  • こんなヤワな竿にナイロンラインで、なんぼ追い合わせしても、あいつのアゴに刺さるわけない。
  • 下手に追い合わせして外掛かりだったらバラしてるようなもんやし、追い合わせするの怖い。
  • ずり上げられるランディングポイントがない。
  • どうしよう.........
  • 上げられへんかもしれんし、とりあえず、1枚だけでも写真撮っとこ。

 

 近くまで寄せて来ると、スピナーのブレードが見えます。どうやら呑まれてはないようです。フックが見えないので、外掛かりで皮一枚という感じでもありません。

 

 しっかり刺さっているかどうかまではわかりません。バーブレスだし、ラインテンションがなくなったり、水面で暴れられるとバレるかもしれません。空気を吸わせたいのは山々ですが、水面直下でやりとりします。

 

 それでも、掛かりがある程度わかると、だいぶ安心できました。あとは根にやら沈んだ原チャリやらに巻かれないように、ためてためて、ゆっくり寄せてくるだけです。

 

 何度か走られて寄せてを繰り返すと流石に弱って来たようで、ユラ~と寄って来ます。

 

 あとはランディングポイントです。適当な岸が見つからないので、エラブタを持ってハンドランディングも考えました。しかし、何度か試みるも、雷魚の体に手が触れた瞬間、また走るのでなかなかうまく行きません。それに片手では持ち上げるのは重くてかなり難しそうです。

 

 結局、寄せるだけ寄せて、ロッドを口に咥えて、両手の親指と人差し指で輪を作り、丸太を持つ要領でランディングしました。一瞬、糸がふけるのが心配でしたが、魚が動かなかったのでなんとかうまく行きました。

 

 

 

 

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 で、釣り上げたのがこの雷魚です。体つきや模様、色からはカムルチーのように見えます。

 

 100均メジャーで測ると73cmでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 ブレットンがガッチリかかっている………ように見えますが、実際は下アゴにかかったものが、やりとりしているうちに上唇の後ろに回り込んだようで、バーブレスのシングルフックは、「ちょっと引っかかっている」感じでした。

 

 

 

 

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 こんなつもりじゃなかったんで、持って来てるプライヤーもミニサイズ。かかりは浅かったので、フックを外すのは簡単でした。

 

 

 

 

 

 

 

こんなタックルでデカい雷魚釣れたらかなわんわ。

 まぁ、よく上がりました。咥えたままラインブレイクしなかったのが何よりです。ここまで大きく育った魚なので長生きして欲しいものです。

 

 リリースすると、元気に帰って行きました。

 

 魚釣りは楽しいなぁ。

 

 また来ますよ。

 

[20200612]