釣り具のメーカー、ダイワ精工製の超小型スピニングリール、ウルトラミニです。
もう20年位前、いや、25年前程になるかもしれません。それくらい前のリール。
当時のスピニングはほとんどそうだったように、ハンドルを回すと「カリカリ」と音がします。
「世界最小のスピニングリール」というキャッチコピーが付いていたと思います。値段は高くなくて三千円くらい。子どもでも買えました。
糸巻き量は1号が130m。
当時はラインキャパシティなどとは言わず、糸巻き量と言っていました。
3号が40m。「このリールに3号は巻かないよね」って感じですが、一応書いてあります。
スプールのデザイン上、書いてあるだけだったのかもしれません。。
1号と3号の間には、1.5号か2号の表示があったのですが消えてしまっています。
2号で60mか70mくらいかしらん?のりこしは1.5号を巻いてることが多かったです。
100mとか100ヤードで売っているラインがちょうど巻けました。
スプールの形がいまのリールと全然違います。スプールが深いので真ん中はほとんど死に糸です。
スプール径が32mm、スプール幅が7mm。こんなんでよく釣りしてましたね。
現役で使ってたのは学生だった頃までですから、15年程前まででしょうか。このリールとUFMウエダのグラスロッドとの組み合わせでずいぶん使っていました。
高校生まででよく釣りに行ったのは埼玉県熊谷市の「切れ所沼(きれどころぬま)」。
地元では「切所(きれしょ)」の名前で通っていました。ヘラ師の多い沼でしたが、バス、ナマズ、ライギョ、ハス、オイカワ、カワムツ(今の分類ではヌマムツかな?)もいました。
もっと小さい小学生の頃は赤虫をエサにしてクチボソ(モツゴ)も良く釣りました。
護岸が無く、水際まで行っても落ちることが無い(もちろん、じゅぶじゅぶ……と靴を濡らす事はしょっちゅうなのですが)し、真冬でも釣れるので子供にとっては貴重な釣り場でした。タナゴは少なかったですね。
ここでスピニングタックルにブレットンというスピナーをつけて釣っていました。何回か釣りに行ってやっと一匹という有様でしたが、夢中になって釣っていました。バスも釣れないことはありませんでしたが、、たいていは鯰、時々雷魚でした。
ある時60cmくらいのナマズが掛かって、長いことかけて釣り上げた(天然のスロープなので、大物でもウルトラライトタックルでずり上げられる)のですが、翌週釣りに行くと、普段は「あっちへ行け」というヘラ師のおっちゃんが、「先週ナマズ釣った子だろ。ありゃぁデカかったなあ」と話しかけて来たのはびっくりしました。
リール本体についているエンブレムです。DAIWAのロゴとスピンマチックの文字が見えます。リールの重さは実測で146gです。
琵琶湖でもよく使いました。まだフローターとかウェーダーとか持ってなくて、岸釣りばっかりでしたが、トップとかミノーをつけて釣っていました。
さすがに琵琶湖は何回か行って一匹などということは無くて、そこそこ釣れました。50cmのバスもこのリールとウルトラライトのロッドで上げました。ルアーはポップRのタイガーカラーでしたね。
ドラグ部分にはダイワのマークが入っています。小さいリールなので、ドラグのハンドルは2カ所しかありません。見かけによらず、ドラグはきちんと効いて、よく助けられました。
思い出の多いリールですが、だんだんガタが来て、ベールのスプリングが金属疲労で折れ、たしか修理を依頼したものの断られ、パーツを自作してなんとか使っていたものの、それも折れ、ハンドルの逆転防止のギアが摩耗してイカれてしまい、ついに使えなくなりました。
ハンドルは握るというよりつまむといった作りで、まぁルアーをするようには作られていないんでしょう。それでも一応、ハンドルは左右どちらでも付け替えられました。ハンドルグリップの付け根の塗装がはがれて白くなっています。ずいぶん使ったんですねぇ。
なかなか処分できずにいましたが、意を決して処分することにしました。長いことありがとう。
がらくたを整理していたらこんなん出て来ました。ベールのスプリングです。修理しようとして自作したヤツで、どれも折れています。
多分、何か他のリールではないモノから転用したんだと思いますが、耐えられずにすぐにイカレてしまったんでしょう。今ならもうちょっとマシなものが作れる……かな?