のりこしは無印良品の「木製キャビネット・タモ材/ナチュラル」が洋服ダンス代わりです。大変気に入っています。天板の上が立って作業するときにちょうど良い…というには少し低いのですが、ちょっとした作業をするくらいなら使えるので重宝しています。
当たり前といえば当たり前ですが、キャビネットなのでコンセントは付いていません。でも、何か作業をしようと思うと、手元照明は欲しいし、ルーターとかホットボンドとか、スマフォとかパソコンとかBluetoothスピーカーとかあれとかこれとかの充電もしたい。ということで、コンセントタップをぶら下げてました。
キャビネットにネジを打って、コンセントタップのフックを引っ掛けています。
こんな感じです。でも、もうちょっとかっこよくて使い勝手がよくならないかなと思って考えました。コンセントを収まりよく固定できればいいのですが、うまくいくでしょうか(コンセント、あるいはコンセントタップの固定は電気工事士の資格が必要です。のりこしはペーパーだけど一応有資格者なので、記事を読まれる方はお含み下さい)。
壁付けや電気配線に使うコンセントは基本的に1.6mmとか2.0mmの単線(家電製品のコードに使われている「より線」と違う、一本でできている針金みたいな固い線)のケーブルを使います。きちんとした配線ができますが、単線なので曲げたら曲がりっぱなしですし、タップ部分(コンセント部分)はいいのですが、プラグ部分(差し込み部分)をどうするかを悩む所です。
今回は壁のコンセントから引いてきて、より線を使った延長タップを自作し、それを固定するという方法(かんたんに言うとタコ足配線してタップを固定する)というあまりオススメできない方法を自己責任でやってみることにしました。
きちんと作って負荷がかかりすぎないように使えば、まず問題ないでしょう。
いろいろなタップを検討しましたが、メジャーなブランドのものは固定できないようになっていたり、コンセントの数が少なかったりで、かといってあまり名前の通っていないものは使いにくいし、パッケージに入っているので中身までは見られないから、ある意味ギャンブルなんですが、結局これにしました。オーム電機のテーブルタップ(型番HS-H154TT)です。オーム電機(OHM)ならまずまず安心ということもあります。決め手はコンセントの数で、4口。一応1500ワットまでと書いてあります。もう一つの決めては裏面の穴(固定用のビス穴)です。
パッケージから出したところです。固定用の木ネジが2本付いています。
裏側です。ネジ用の穴が対角に開いています。
どんな感じになるか、当ててみます。天板に固定するより、側面の方が座りが良さそうです。ネジも効きそうです。
タップを開いてみたところです。
真上から。金具は部材が厚みが少なめのように感じるものの、プラ固定ではなく、全てビス止めしてあるところは好感が持てます。
余っている適当なコードを使って作ります。白が良かったのですが、無かったので黒いコードで我慢します。元はパソコンかプリンタの電源コードっぽいです。
トラッキング防止加工がしてあるので、おそらく差しっぱなしになってしまう用途には向いています。
作りながら、途中にスイッチを入れる事に変更しました。タップとスイッチの間のコードも適当に探して来て(金属ゴミに出そうかと思っていた場所から回収して来て)使います。圧着端子を付けます。
今回使用している道具です。ニッパー、カッター、ドライバー、圧着ペンチです。圧着ペンチはペンチと端子がセットになった1,000円程度安価なもので、「ターミナルセット」とか、「圧着ペンチセット」などの商品名のことが多いです。
組み立てたところです。中間スイッチと呼ばれるものですが、3A用、7A用、10A用と種類があり、今回はパナソニックの小さめのもの(3A、型番 WH5403WP)を使いました。
蓋をしてしまうと壁面に固定できないので、先に固定します。
こんな感じです。
蓋をして充電器を並べて差してみたところ。それぞれ干渉すること無く、全て使えています。
圧着端子です。タップには大きい方、スイッチには小さい方を使いました。特にスイッチは小さい方でないと収まりません。
キャビネット全体の写真です。ガラスは本当は透明ガラスですが、お恥ずかしいので画像を加工しています。
この洋服ダンスに使っている「木製キャビネット」、大変気に入っています。前面がガラスなので、中の服がよく見えるのもよろしいです。パンツ(ズボン)とシャツ、下着と靴下とパジャマなど上着以外の服を入れています。季節のものを除けば、ここに全部入っています。
下着と靴下は「重なるラタン長方形バスケット・小」に内布を付けて引き出し代わりにして入れています。「木製キャビネット」の内寸は、のりこしの実測36cmです。無印良品の収納はモジュール化されているのはご承知の通りですが、それぞれの製品で微妙に違いがあります。「重なるラタン長方形バスケット・小」に相当する大きさの製品の多くは37cmなので、「木製キャビネット」に入れると扉が閉まりません。
製品によって幅とか奥行きとか、表示はちがいますが、36cmと37cmのものがあります。
36cmのものは、
37cmのものは、
漏れているものもあるかもしれませんが、37cmの方が圧倒的に多く、最近の竹材シリーズとかも37cmなので、今後もこの傾向は続くように思っています。繰り返しになりますが、「木製キャビネット」37cmのものの長辺は入りませんので、検討されている方はご注意ください。天然素材の編み上げなどの商品は個体差もそこそこありますので、なんとかいけるものもあるかもしれませんがあまり多くはないでしょう。
のりこしは「木製キャビネット」を複数展示している大型店舗で、片っ端から合わせてみましたが、中に入れるものよりもむしろ、木製キャビネット側の扉の取付あるいは収まりの影響の方が大きいように感じました。キャビネット側の要因が大きいとすると、既にキャビネットを持っている場合は、それを担いで買い物に行くわけにも行かないので、37cmのものを合わせたい場合はミリ単位までキチキチ測って行って、売り場でより小さい個体を探すってところです。
ユニットシェルフなどは余裕があり、組み合わた時のマージンも大きいのですが、なぜ木製キャビネットの内寸を36cmにしてしまったのか……。部材の調達の問題なのか、設計ミスか、担当者のうっかりか、モジュール化の対象でないのか、雰囲気はいいので37cmも入るようにして欲しかったですね。モジュール化の対象ではないかもしれませんが、売り場ではラタンバスケットの小さいやつとか入れて展示してますよ~。
[20150629]