ダイニングの椅子(飛騨産業 穂高 Windsor 型番DK286)の修理(3)

ダイニングの椅子(飛騨産業 穂高 Windsor 型番DK286)の割れを修理しました。

ダイニングチェア(飛騨産業 穂高 Windsor 型番DK286)の修理(3)

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 手でぎゅっとするとぴったりはまります。この状態になればいいわけです。下手にネジを打つより、ボンドで貼ることにしました。

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 使うのは普通の木工用ボンドです。写真は500g入りですが、100均で売ってる小さいのも中身は一緒です。はみ出したボンドをふき取るボロ布(ウエス)も用意します。木工用ボンドは乾くまでは濡れ雑巾で綺麗にふき取れます。

 

 

 接着は、接着剤の選定や接着面の下地作りもさることながら、「接着は固定が最も重要」とどこかに書いてありました。ボンドを塗った後、ずっと手で押さえておく訳には行きません。

 

 

 通常はクランプ(万力、バイス)を使いますが、今回は「紐で巻いて固定する」方法を採用しようと思います。というか、この形状が固定できるクランプを持ってないです。

 

 

 「真田紐」がこういった固定には適していると、どこかで読んだ事があります。が、持ってないので、代替品を探します。

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 その辺にあった紐です。お菓子の包装に使われていた巾着の紐と思われます。木へのなじみもよく、縛る時に緩みにくくて固定もしっかりできそうです。が、ボンドがはみ出すので、紐と木がガッチリ接着されてしまうと後がやっかいそうです。

 

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 こちらは荷造り紐とかくくり紐とか呼ばれる紐です。縛る時に緩みやすく、固定に不安がありますが、1巻目→2巻目→3巻目とだんだんきつくしていくことでなんとかなるのではないかと考えました。前の巻きはたるんでいくイメージです。一人だといろいろ大変ですわ。

 

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 荷造り紐の材質はポリプロピレンです。ポリプロピレンは接着剤にくっつきにくく(というか、ポリプロは接着できない)、ボンドが固まった後も除去しやすいと考えられます。

 

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 工程と仕上がりのイメージまで出来たら後はやるだけです。べっちょりとボンドを入れ込みます。

 

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 ヘラで隅々までボンドが入るようにつつきます。竹串か爪楊枝の方がよかったかも。準備不足ですね。「爪楊枝持ってきてー」と叫んでも誰もいないのであきらめます。

 

 

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 手でギュッと締めるとボンドがはみ出します。

 

 

 

 

 

 

飛騨産業のダイニングチェア ウィンザー 曲木の割れ

 濡れたウエスでさっとふき取り、もう一方の手と口と足も使って紐を巻いていきます。2回目くらいまでが大変ですが、3回目くらいからは、前の巻きがたるんでいく様子を見ながら、その上に更にきつく巻いていくという感じです。さすがに写真は撮れませんでした。

 

 

 巻き上がりました。結び目を見るに、5、6回巻いているようです。

 

 

 ずれていたらやり直しですが、なんとかうまくいったようです。がっちり固定されていて、紐が伸びる心配も無いようです。このまま一晩置いておきます。

 

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