今回の修理はイケアのクリップ式スポットLEDライトです。商品名は不明です。
調べてみると、2015年10月現在で、JANSJÖ(読み方はヤンショー?)という製品が一番近いようですが、ネットの写真で見る限りではスイッチの形状が少し違うなど、これと全く同じものではなさそうです。
いつからか、ライトが急に明るくなったり暗くなったりするようになりました。
捨ててしまってもいいのですが、直ればまだまだ使えますし、チャレンジしてみましょう。
壊れそうな場所は、電球、コンセントプラグ部、スイッチのどこかだろうとアタリをつけていじってみます。
電球部分は外見では全くわかりません。
LEDなので点いたり点かなかったりということは発光部分に起因するとは考えにくく、特に問題なさそうです。
コンセントプラグ部分です。基板が透けて見えます。
19972と書いたタグがついています。 112050という数字も見えます。
裏側です。コンデンサーが透けて見えます。
ネジなどが見当たらず、開くのは力技になりますが、ここがイカレている場合はもうどうしようもありません。
スイッチです。スイッチ部分の金属とコードが透けて見えます。
カチカチやったり、上げたり下げたり、回したりしてみると、どうやらスイッチが原因のようです。
裏側から見たところです。
一方のコードは切れることなく連続して繋がっていて、もう一方のコードがスイッチに接続されています。
半田付けではなく、スイッチの金属でカシメて(挟み込んで)あるだけです。
ちょうど手持ちのスイッチがあったので、交換してみることにしました。
スイッチもプラグと同様にネジ止めではなく、プラスチックのはめ込みと接着です。横をこじって開けてみます。
こじる時にはこれです。商品名「コジラ」。こじるための道具です。
iPodのクレードルを分解するときにも使いました。
残念ながら、製造中止になってしまったのか、ネットでも見かけなくなりました。
たまーに見かけることもあるのですが、流通在庫なのかもしれません。
こじってみましたが、強力に接着してあり、開けられません。
裏側から見える矢印のところの差込式接続部分を壊して開けてみます。
ピンバイスと呼ばれる細いドリルを固定する工具を使って、穴を開ける要領で接続部分を削り取ります。
きれいに開きました 壊しました。
新しいスイッチです。ホームセンターなどで普通に売っているものです。
コードを切断して皮膜を取り、スイッチに取り付けます。
LEDライトは極性(プラスマイナス)があるので、コードもわかるようになっていて、片方に黒いラインが入っています。
線をよってそのままつけてもいいのですが、圧着端子があるので使います。
コンセントプラグなどに比べると、このスイッチの取り付けネジは小さめなので、圧着端子も小さめの「1.25-3」という規格のものを使います。
圧着ペンチです。
これで圧着端子をつぶして(カシメて)電線を固定します。
のりこしは1,000円程度の安いものを使っていますが、この程度の工作なら十分です。
こんな感じです。
このLEDライトは、コンセントプラグからスイッチまではコードが長いのでいくらでもやり直しが出来ますが、スイッチから電球側は10cm程しかなく短いので、一発で決めるつもりで作業したほうがよさそうです。
スイッチのネジを外して取り付けます。
このとき、黒のラインの入った線が繋がるように接続します。
前述の通り、LEDはプラスとマイナスを区別するためです。
裏蓋を閉めて出来上がりです。
黒いラインの入った線が同じ側にあるのがわかります。
コンセントにプラグを差込んでスイッチを入れてみます。
緊張の一瞬…というほどのことはありませんが、スイッチを取り替えただけとはいえ楽しみな瞬間です。
バッチリ点きました。明るさも一定で、完全復活という感じです。
[20151001]