のりこしのブロンプトン、S2Lです。絶好調と言いたいところですが、雨の日も含めてほぼ毎日乗ることもあり、メンテナンスが追いつかないので、いつも問題を抱えています。
フロントフェンダーの泥除けフラップが付いているところです。何やら隙間が…。
展開してみます。やはり隙間が…。実はこれ、のりこしの特別仕様ブロンプトンなのです。なんと、路面の状況に応じてフラップの角度が変えられるのです。
こんな感じにしたり、
こんな風にもできます。
これはノーマルポジションです。
…もういい加減にしましょう。前振りが長すぎます。ブロンプトンの前フェンダーのこの部分は、非常~~~~に割れやすい場所です。パーキングポジションにするとき、ハンドルがまっすぐだと、後輪がモロに当たって高い確率でペキッといきます。
もちろん1回のペキでここまでひどい状態にはなりません。数十ペキを経て、その後放置するとこのような状態になります。
特に問題がなければこのまま放置しようと本気で考えていたのですが、最近シャリシャリと音が出だしました。どうやら泥除けフラップとタイヤが擦れているようです。
もう限界でしょう。
「ついにのりこしも重い腰を上げたな」(カリオストロの城のルパン風で)
買ってきました。前フェンダー。さすが英国製。パーツ名もMUDGUARD BLADE、マッドガードブレードと書いてありますフェンダーじゃなくてブレードなんですね。
裏側。
外装フィルムを外します。「ブレードだけ」なので、ネジとかステー(フォークと接続している針金部分)は現在使用中のものを再利用します。
裏側。
ラベルが付いています。パーツ番号:9017027、Q code:QMGBL-F-SV、Description:Mudguard blade + flap only - Front (Silver)と書いてあります。ん?フラップ?
パッケージを開くと黒いものが。
なんと、フラップの新品も付属していました。今までのを使わないといけないと思っていたのですが、嬉しい誤算です。
説明書も付いています。英語です。何やら難しそうな絵が描いてあります。自分で交換できるでしょうか。まぁ、何とかなるでしょう。
説明書の裏側。フォールディング時のフックについての説明です。書いてあることがわからなくても、写真を撮りつつ元通りに取り付ければ大丈夫でしょう。
では早速、今付いているブレードを外しましょう。フラップとステーを留めているネジは2.5mmのアーレンキー(六角レンチ)で回します。何か所かのネジのうち、どこから外したたらいいのかわかりませんが、結果を先に言うときちんと交換できたのでご安心を。
やはり最初は固いですね。六角レンチの短い方を差し込んで回します。
ちょっと緩んだら早回しで。
片方取れるとステーから外せます。
ネジと裏側のバーツ(ボルトに当たる、雌ネジが切ってあるパーツ)も無くさないようにまとめておきます。
何やら怪しげなパーツがありますが、
フェンダーの割れた部分でした。
外しました。
次はここ。3mmのアーレンキーです。色付きだと、後で写真で見て何ミリだったかわかるのがいいです。
そのまま回すとナットも一緒に回ってしまうので、ナットをスパナでおさえて回します。ナットサイズは8mmです。
ある程度緩んだら手で回せますが、取り付ける時のために、順番を覚えておきます。外側から、ボルト、前フォーク(自転車本体)、ステー、ワッシャー、ナットの順です。
外れました。
次はここです。前輪ハブ。15mmのメガネレンチを使います。もちろん普通のオープンスパナでもOKです。15mmスパナは工具としては珍しいサイズなのですが、ブロのパンク修理(チューブ交換)では必須の工具なので、Bromptonオーナーの保有率は高いと思われます。
順番は内側から、ハブ(ホイール)、自転車本体(前フォーク)、抜け止めワッシャー、ステー、平ワッシャー、ナットの順です。
緩めるだけではステーが外せないのでナットを取り外します。
ステーが外せました。
次はここ、ブレーキと一緒にブレードも留められているボルトです。
10mmのメガネレンチで外します。
順番は内側から、車体(前フォーク)、ワッシャー(前フォーク側は曲面になっています)、マッドガードブレード、平ワッシャー、抜け止めナイロン付きナットです。
と、ここまで書いてきて、もしかしたらここだけ外したらブレード交換できるんじゃね?と思い当たりました。そうです。こことフラップが付いているステーを外したらいいんです。のりこしの場合は、フラップの付いているところは折れていましたから、ここだけを外せばブレード自体は取り外せたのです。
ブロンプトンエンスーとも言うべき諸兄はお気付きだったかもしれません。ここまで、「のりこし って……アホやな」と、さぞ情けない気持ちでございましたでしょう。ブラウザを閉じずにお読みいただきありがとうございます。
もう外してしまったものは仕方ありません。先に進みましょう。
使った工具は、8,10,15mmのスパナと、2.5mm、3mmの六角レンチです。
何はともあれ、外しました。
汚いですねー。
新品と比べてみましょう。輝きが違いますが、古い方は今まで のりこし を泥はねから守ってくれていたのです。感謝して処分しましょう。ま、普通の燃やすゴミですがね(京都市の場合)。
取付金具の角度は、新品と全く変化がありません。写真ではずらして撮っていますが、重なるように持って、肉眼で見ても全く変化がないように見えます。折りたたみと展開を1,000回単位で繰り返したにもかかわらず、角度が全く同じというのは、ブロンプトンの設計が優れていることの一つの証明でもあると思います。
せっかくなんでちょっと掃除もしときましょうかね。こういった「ついで作業」ができるのはDIYのいいところですね。
熱中しすぎると、終わらなくなって「ついで」が「メイン」になってしまい、いつの間にか日が暮れていたなんていうこともありますが。
のりこしのブログでも、後半の写真が「なんか暗いなー」とか、「(明るさを)めちゃいじってるやん」というのが散見されます。
きれいになったところで、新しい泥除けを取り付けます。ブレードとかフェンダーとかより、「ドロヨケ」の方がしっくりきますね。まずはこれ、泥除けフラップを取り付けます。ステーを外す場合も外さない場合も、手順の最初はフラップの取り付けです。
フラップには表裏があります。こちらのツヤがあってつるんとした方がタイヤ側(裏面?下面?)になります。
こちら側のツヤがなくざらっとした方が表側(上面:乗った時に見えている側)になります。
バカ穴の開いている方(雌ネジの切っていない方)の金具をあてがい、ネジを差し込みます。どっちか片方でいいです。この金具はワッシャーというより、プラスチックのフェンダーに、締め付け圧がボルト部分に集中しないよう、面に分散させる働きをしていると思われます。
裏返します。金具とボルトが落ちないように指で押さえています。
穴に合わせてフラップを重ねます。表裏に気をつけて。つるんとした方が上になるように持ちます。
雌ネジの切ってある金具をあてがいます。
手で押さえつつ、2.5mmのアーレンキーでネジを入れていきます。指で回せれば指でも構いません。ここではまだ仮止め状態です。写真を撮りながら片手で作業しているので不自然な押さえ方に写ってます。
こんな感じです。
まだボルトを入れていない方から、ステーを差し込みます。差し込めない場合は上のボルトを少し緩めます。
ステーは左右があるので注意です。右にフックが来るようにセットします。
下側のボルトを入れます。ステーの角度がまだ決まっていないので、どちらのネジも仮止め状態でいいでしょう。
フラップとステーをセットした状態で、センターにはめます。内側から車体(前フォーク)、ワッシャー(フォーク側曲面)、泥除けブレード、平ワッシャー、抜け止めナイロン付きナットです。ピンボケですみません。画像で確認したい場合は、外す時の写真が上にあるので戻って見てください。仮止めでいいです。
ステーを車体に取り付けるのは左右どちらからでもいいと思います。今回は構造的により重要な左側(ハブ取り付け部分)からにします。
内側から車輪、前フォーク、抜け止め金具、ステー、平ワッシャー、最後にナットです(写真は平ワッシャーまで)。ちょっと緩めにしておきます。
続いて右側。内側から、ナット、ワッシャー、ステー、車体、ボルトの順です。ここも仮止めで。
これで留めるべき全てのところにネジがはまったので、バランスを見ながら本締めします。
きちんとした順番はわかりませんが、のりこし は、まずセンター。
ブレーキも一緒に留めるので、ブレーキシューとリムの間隔やブレーキアーチの傾きなどを見ながら締めます。
それからハブ。
右のステー。
フラップ取り付けネジ。
もう片方。
完成でーす。ありゃ?なんかめくれてる。
これでどう?
上から見たところ。
ドロヨケ交換。無事完了です。試乗。シャリシャリ音は無くなりました。
フォールディングした時。これでまた快適に走行&輪行できます。
[20171126]